『〈宮澤賢治〉という現象 戦時へ向かう一九三〇年代の文学運動』の書評が「日本近代文学」に掲載されました

村山龍 著『〈宮澤賢治〉という現象 戦時へ向かう一九三〇年代の文学運動』の書評が「日本近代文学」第102集(2020年5月15日発行)に掲載されました。
【評者 栗原敦氏】

「著者村山龍氏は、宮沢賢治の死去前後に始まる周辺および受容者たちの言説が作りだしてきた宮沢賢治像を、〈 〉で括って〈宮澤賢治〉として表記する。そして、それが様々な言説による集合的な像として焦点化されたものであるゆえに「現象」であることを明示しようとする。改めて「現象」の語を重ねるのは、『心象スケッチ 春と修羅』の「序」に見られる用法に響かせてのことだが、誤読すら含んで作品表現を切り取り、伝記的事項をご都合主義で切り貼りして、「…の真実」だの、「…の実像」だのと、勝手な見立てを実体主義的に振りまく俗説への意識的な対置でもあろう。」


2019年5月30日発行
〈宮澤賢治〉という現象
戦時へ向かう一九三〇年代の文学運動

村山龍 著
定価:本体5,800円+税
A5判・上製・396頁
ISBN:978-4-909832-04-7

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