『庭園思想と平安文学 寝殿造から』の書評が「国語と国文学」に掲載されました

倉田実著『庭園思想と平安文学 寝殿造から』の書評が「国語と国文学」2020年8月号(第97巻 第8号)に掲載されました。
【評者 袴田光康氏(日本大学教授)】

「平安文学の庭園論は、これまで物語の庭園を中心にして、その過剰性や象徴性の論理に注目しがちであった。いわば主題性を帯びた特権的な庭園である。だが、本書は、当時の庭園の実態にできるだけ即するという極めて基本的でオーソドックスな方法によって、平安文学全体に庭園研究の可能性を推し拓いた。提起された個々の解釈の妥当性はこれから論議されていくであろうが、平安朝の人と文学にとって庭園とは何であったかということを考えるヒントが本書には散りばめられている。庭園の文学は東アジアに広く見られるものであり、今後はその全体像の中で平安期の庭園と文学の意義を問いなおすことも必要になろうが、本書がその基礎となることは確かである。寝殿造庭園に関心を持つ読者だけでなく、平安文学の研究の基盤として一読を勧めたい一冊である。」

公式サイト(明治書院):https://www.meijishoin.co.jp/book/b506411.html


庭園思想と平安文学
寝殿造から
倉田実 著
2018年11月30日発行
定価:本体8,500円+税
A5判・上製・376頁
ISBN:978-4-909832-00-9
在庫あり

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