受贈図書
『水原紫苑の世界』(深夜叢書社)

水原紫苑氏よりいただきました。

水原紫苑の世界
発行:深夜叢書社
発行日:2021年3月10日
定価:本体2800円+税
判型・製本:菊変型・並製
ページ数:336
ISBN:978-4-88032-466-1


目次

水原紫苑アルバム

論考&エッセイⅠ
馬場あき子 如何なる花束にも無き
四方田犬彦 死者との契約
阿部日奈子 『歌舞伎ゆめがたり』の軽やかなパロディ精神
川崎賢子  「ドグラ・マグラ」を遠く離れて 水原紫苑と夢野久作の世界
穂村 弘  紫苑さんのこと
村上 湛  毒語の明智 水原紫苑賛

十首選&作品論
小島ゆかり 白犬と遊ぶ人
川野里子  近代を蔑する星 短歌史のなかの水原紫苑
石川美南  「戦争の木」と「戦争の子」
山崎聡子  生まれなかった私へ
平岡直子  水原紫苑、恋愛の歌の旗手
大森静佳  みごもる魂
川野芽生  幼年期の終わり 世界との蜜月から対立へ

短篇小説
水原紫苑 薔薇色のジャンヌ

論考&エッセイⅡ
高野公彦  もう一人の、本当の〈私〉 『びあんか』の世界
春日井建  『びあんか・うたうら』解説
蜂飼 耳  遥かかなたを見る歌
中山 明  水原紫苑の魅力について 歌集『びあんか』を読む
山中智恵子 水原紫苑 『をんな百人一首』より
谷川健一  私の好きな歌 水原紫苑
穂村 弘  しんしんとひとりひとりで歩く 〈わがまま〉について
      ミイラ製造職人のよう 違和の感受とその表現(抄)
荻原裕幸  横糸の見えない織物 水原紫苑論
馬場あき子 存在をめぐる思索の詩
佐藤弓生  裸身の旅人 水原紫苑の短歌
黒瀬珂瀾  世界は一曲の能に 水原紫苑『世阿弥の墓』
古橋信孝  植物的な発想へ 戦争の木
城戸朱理  全身、これ霊山
菅原百合絵 Everywhere is out of the world 水原紫苑試論
寺井龍哉  恋・おぼえていますか 水原紫苑『えぴすとれー』
睦月 都  眼をみひらいて、時代を 水原紫苑『えぴすとれー』
盛田志保子 たましひの泥をぬぐへば 今月の歌
栗木京子  歌言葉の明度と暗度 水原紫苑『如何なる花束にも無き花を』

水原紫苑 論考&エッセイ
山中智恵子私論
「若い定家」のそののち 『春日井建』解説
あらかじめ断念された夢 佐藤佐太郎小論
「鳥の道」をめぐって 前川佐美雄と山中智恵子
大岡信『折々のうた』選 短歌(一)解説
大岡信『折々のうた』選 短歌(二)解説
実は苦手な塚本邦雄
稲葉京子先生のこと
憂愁の光 米川千嘉子歌集『牡丹の伯母』
もうひとつの死者の書 東直子の作品世界
和歌という不死身の生きもの 久保田淳『「うたのことば」に耳をすます』
歌舞伎座わが愛
永遠のジェラール/リルの老犬/ヘクトール頌

講演録
水原紫苑  山崎方代とわたし

水原紫苑インタビュー
春日井建  この人に聞く
山中智恵子 式子と定家をめぐって

対談&鼎談
中村雀右衛門〔四代目〕+渡辺 保+水原紫苑 歌舞伎を語る
松岡心平+水原紫苑 歌に内在する息をつかむ
山折哲雄+上野 誠+水原紫苑 日本人にとって挽歌とは何か
馬場あき子+水原紫苑 伝統を継ぐ、歌とつながる 百人一首をいま読むということ
吉川宏志+水原紫苑 平和と戦争のはざまで歌う 〈今ここ〉をいかに超えて歌うか

短歌作品
水原紫苑自選五百首
佛語譯二十首

水原紫苑年譜
著作一覧/執筆者一覧/余滴