受贈図書
『百年前の野球交流 インディアナ大学vs早稲田大学』(文学通信)

錦仁氏よりいただきました。

百年前の野球交流 インディアナ大学vs早稲田大学
錦 仁 著
発行:文学通信
発行日:2023年11月30日
定価:本体2,800円+税
判型・製本:A5判・並製
ページ数:328
ISBN:978-4-86766-024-9

https://bungaku-report.com/books/ISBN978-4-86766-024-9.html


野球を通して目指したものは何だったのか。
1922(大正11)年の春、早稲田大学が招待したインディアナ大学野球チームは、2勝8敗1引分けと大敗して帰国した。海を渡り保存されていた870枚余りの写真と選手の日記をきっかけに、スコアシートには残らなかった、日米大学野球交流の真実が、100年の時を超えて蘇える。


目次

はじめに

Ⅰ 新資料 エドナ・コレクション
1 インディアナポリスのニックさん
2 エドナ・コレクションに出会う
3 エドナ・コレクションの概要と成り立ち
  アルバム二冊/木箱とプラスチック箱/そのほかの写真と資料

Ⅱ インディアナ大学の日本人留学生
1 岡田猛熊
2 磯部房信
3 佐藤三郎



Ⅲ コダックで撮った小さい写真と葉書大の「横浜写真」
1 小さい写真に何が写っているか
2 葉書大写真に何が写っているか
3 百年前の日本人
  アルバム以外の写真も含めて
4 写っている地域——東北地方から広島まで
5 江南信國・玉村康三郎の「横浜写真」ほか
6 モース・コレクションと同じ写真
7 写真のタイトル・説明文
8 写真の裏の説明文
9 新出の葉書大「横浜写真」

10 まとめ——肌身離さず

Ⅳ インディアナ大学チーム、日本へ遠征する
1 安部磯雄の招聘状、マネジメント

 【コラム1】前年ブルーミントンの試合

  マネジメント
2 最初の試合ほか
 【コラム2】招待券と選手のブロマイド
3 紳士のチーム、大敗して帰国
4 なぜ四月に来たのか
5 チームを結成するまで
6 トライアウト(実技試験)で選ぶ
7 単位履修
8 国際親善・戦争回避
9 列車でシアトルへ
10 試合日程と戦績
 【コラム3】インディアナ大学チームの試合成績表
11 安部科長の教育方針
12 試合日程は来日後に
13 帰国の船に乗る

Ⅴ エドナ夫人とエドモンソン教授
1 エドナ夫人の経歴
  特派員として/初めて見る日本、人々との出会い/なにゆえ日本へ
2 エドモンソン教授の経歴
  エドナ夫人との出会い
3 ハットフィールド家の歴史
  エドナ夫人の晩年/エドナコレクションが筆者の手元にある理由

Ⅵ 列車の旅と船の旅、出会った人々
1 列車の旅
2 船の旅
  ジンバリスト
3 岡本米藏の貢献
  スティーブンス、プルースマン、ビゲロウ
4 四人の密航者——アーニー・パイルほか
5 船上の出来事
6 横浜入港

Ⅶ 同窓生、早稲田大学、歓迎会を催す
1 同窓生の歓迎会
  岡田猛熊のスピーチ/エドモンソン教授のスピーチ
2 早稲田大学の歓迎会
  鹽澤昌貞学長のスピーチ/高杉瀧藏教授のスピーチ/エドモンソン教授のスピーチ/レヴィス監督のスピーチ

Ⅷ 安部磯雄とコールマン夫人
1 コールマン夫人との出会い
  大森安仁子の「有隣園」を訪ねる/コールマンとその夫人/「第八回世界日曜学校大会」まで/澁澤榮一の信念
  コールマンを抜擢する/大会の延期そして開催/コールマンを評価/安部磯雄のハワイ移民論
2 世界同胞主義
  コールマン夫妻の帰国/コールマン夫妻をめぐる人々/大森安仁子のアメリカ視察/再び「世界同胞主義」
3 エドナ夫人と安部磯雄の出会い
  サンガー夫人/マルサスの『人口論』

おわりに

【付録】〔全訳〕「日本野球旅行」(BASEBALL TRIP TO JAPAN)……エドナ・ハットフィールド・エドモンソン

主な参考文献
Preface……For my dearest friend Nick Hatfield