受贈図書 川野里子歌集『天窓紀行』(ふらんす堂)

川野里子氏よりいただきました。

天窓紀行
川野里子 著

発行:ふらんす堂
発行日:2021年8月12日
定価:本体2,000円+税
判型:四六判変型
総ページ数:390
上製
ISBN:978-4-7814-1402-7

公式サイト:
https://furansudo.ocnk.net/product/2790


◆川野里子の366日
2020年3月9日
〈武装した小さなもの〉それは私だと思へばアルマジロのことなり
友達から接写で撮った蕗の薹の写真が送られてきた。緑色のアルマジロみたいだ。〈A武装した小さなものrmadillo〉はスペイン語。

◆人間はなんと激しい旅を続けていることだろう。
私自身の生活を振り返れば、一月初旬から中旬かけてマレー半島を旅したが、帰国してのちそこはとんでもなく遠い場所になった。今もなおあらゆる場所が途方もなく遠い。近所の友人のあの居心地の良い居間でさえ。これほど簡単に世界は変わるのか、そして次に何が起こるのか、目を見張ったまま過ぎた。今もなお驚いたままだ。そんな状況で日記形式で短歌を作ることは私にとって思いがけない冒険となった。
(あとがきより)