受贈図書
『鏡花文学の流域』(インスクリプト)

松村友視氏よりいただきました。

鏡花文学の流域
松村友視著
発行:インスクリプト
発行日:2023年10月25日
定価:本体4,200円+税
判型・製本:四六判・上製
ページ数:376
ISBN:978-4-900997-97-4

鏡花文学の流域


作品に結ばれる世界像の論理と構造の根柢をなす〈認識風景〉への問い。鏡花の〈幻想〉に、同時代の認識体系を拒絶して、現実から解き放たれた〈非在〉の領域において自律する魂への希求を見出し、その批評性を掬い出す。精緻な読解に支えられた鏡花論集。


目次

第一部 鏡花文学の起点
第一章 鏡花初期作品の執筆時期について 「白鬼女物語」を中心に
第二章 「義血侠血」の変容 紅葉改作をめぐって

第二部 鏡花文学の世界図
第一章 泉鏡花と印度哲学の接点
第二章 〈個的神話〉への意志
第三章 「化鳥」 〈母なるもの〉の原理
第四章 見返す女たち

第三部 作品の諸相
第一章 「春昼」 記号のゆくえ
第二章 「婦系図」の背景 〈静岡〉という場所
第三章 「歌行燈」 交響する〈物語〉
第四章 浅野川水系の物語 『由縁の女』論
 

あとがき
初出一覧
人名索引
作品・文献名索引