歌舞伎の東西
上方と江戸の絵入り出版物 
青山学院大学文学部日本文学科編・大屋多詠子企画

近刊
定価:1,980円(10%税込)
A5判・並製・164頁・オールカラー
ISBN:978-4-86803-030-0

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内容紹介著者紹介目次

江戸時代、歌舞伎は、当時の文化や社会とどのように関わっていたのか。

・役者と贔屓(ファン)との交流
・絵尽し(公演パンフ)や、役者絵(ブロマイド)の制作・販売
・鸚鵡石(役者の声まねもできるせりふ集)の流行
——などなど、豊富なカラー図版とともに、現代にも通じる活発な文化交流の実態をとらえる。


「本書はさまざまな角度から、歌舞伎にかかわる絵入り出版物について紹介しています。歌舞伎研究のために必須の出版物を網羅するだけでなく、最新の専門的な内容にまで踏み込んでいますが、どなたでも手にとりやすいよう読みやすさを心がけました。」——「はじめに」より

アンドリュー・ガーストル  Andrew GERSTLE
SOASロンドン大学名誉教授
Chikamatsu: Five Late Plays(Columbia University Press、2001年)、『日英交流大坂歌舞伎展―上方役者絵と都市文化―』(共著、大阪歴史博物館、2005年)、『江戸をんなの春画本―艶と笑の夫婦指南―』(平凡社新書575、2011年)など。

北川 博子  きたがわ ひろこ
甲南女子大学非常勤講師
『上方歌舞伎と浮世絵』(清文堂出版、2011年)、『甲南女子学園創立100周年記念 上方浮世絵名品展』(学校法人甲南女子学園・甲南女子大学図書館刊、2021年)、「大坂出版史における絵入根本」(『近世文藝』119号、2024年1月)など。

倉橋 正恵  くらはし まさえ
近畿大学准教授
『江戸歌舞伎の情報文化史』(汲古書院、2021年)、『歌舞伎評判記集成 第三期』1巻~9巻(役者評判記刊行会編、和泉書院、2018~2026年)、「『中村座日記』から見た文化十年の江戸歌舞伎」(『歌舞伎 研究と批評』67号、2022年11月)など。

佐藤 かつら  さとう かつら
青山学院大学教授
『歌舞伎の幕末・明治―小芝居の時代―』(ぺりかん社、2010年)、「声の再生と享受―「鸚鵡石」をめぐって―」(『国語と国文学』102巻6号、2025年6月)、「九女八の「高橋お伝」」(佐々木孝浩・佐藤道生・高田信敬・中川博夫編『古典文学研究の対象と方法』花鳥社、2024年)など。

神楽岡 幼子  かぐらおか ようこ
愛媛大学教授
『歌舞伎文化の享受と展開』(八木書店、2003年)、「松平頼該作『内陣の鏡』と劇書」(『アート・リサーチ』24号、2024年3月)、「『大手笹世/芝居小屋廻り絵双六(仮題)』について」(『愛文』60号、2025年3月)など。

大屋 多詠子  おおや たえこ *企画
青山学院大学教授。
『馬琴と演劇』(花鳥社、2019年)、「八犬士の誕生」(『国語と国文学』96巻8号、2019年8月)、「八犬士の痣と義経伝説―『関八州古戦録』と『浄瑠理媛物語』を中心に―」(『国語と国文学』102巻9号、2025年9月)など。

韓 京子  はん きょんじゃ
青山学院大学教授
『近松時代浄瑠璃の研究』(ぺりかん社、2019年)、「植民地朝鮮における芸妓歌舞伎と幇間歌舞伎」(『青山語文』54、2024年3月)、「「海行かば」と新作文楽」(小松靖彦編『検証 戦争に加担した日本文学3 ソフト・パワーとしての〈萬葉集〉』花鳥社、2025年)など。

はじめに

第一部 上方の絵入り出版物

摺物にみる上方芸能人の活動アンドリュー・ガーストル
出版物としての上方絵尽し北川博子

第二部 江戸の絵入り出版物

役者と贔屓―江戸時代の「推し活」―倉橋正恵
「鸚鵡石」の魅力佐藤かつら

第三部 文学・文化にみる歌舞伎・浄瑠璃

黄表紙と役者絵―『其返報怪談』にみる仕掛け―神楽岡幼子
馬琴作品の歌舞伎化と上方・江戸大屋多詠子
近代の朝鮮半島・台湾・満洲における浄瑠璃に関する出版物韓京子

 歌舞伎周辺の主な印刷物/上演と連動した役者絵の制作工程
 文献ガイド
 用語集