倭人倭国伝全注解
中国史書のなかの日本 
松尾光 著

近刊
定価:4,290円(10%税込)
四六判・上製・544頁
ISBN:978-4-86803-037-9

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内容紹介著者紹介目次

古代中国にとって日本はどのような存在だったのか。

『魏志倭人伝』をはじめとした、中国正史にみえる「倭人倭国伝」のすべてを丹念に訳注。
日本の軌跡をたどりつつ、古代史のミステリアスな世界を堪能する。
右ページに現代語訳、左ページに原文(書き下し文)を配置した、読みやすい見開き展開。


本書では『魏志倭人伝』を中心に置かず、日本古代史全体の補助資料として、倭国伝・倭人伝と銘打たれた中国正史を網羅することにした。『魏志倭人伝』以外の倭人・倭国伝を載せておけば『晋書』『梁書』などが『魏志倭人伝』の倭国像とどう違い、どう伝わっていくのか、あるいは倭国伝はいつ・どう変化していくのか、どう作られていくのか、を辿って楽しむこともできる。中国正史の『北史』『南史』がどうやってできたかも、自分の目で追える。事実の取捨選択の仕方や時代ごとの認識の変遷だけでなく、中国の史書編纂のあり方もこういうものかと分かる。

松尾 光(まつお ひかる)

1948年、東京生まれ。
学習院大学文学部史学科卒業後、学習院大学大学院人文科学研究科史学専攻博士課程満期退学。博士(史学)。
神奈川学園中学高等学校教諭・高岡市万葉歴史館主任研究員・姫路文学館学芸課長・奈良県万葉文化振興財団万葉古代学研究所副所長を歴任し、その間、学習院女子短期大学・鶴見大学文学部・中央大学文学部・早稲田大学商学部非常勤講師を兼務。現在、奈良県立万葉文化館名誉研究員、早稲田大学エクステンションセンター講師。

単著は、『白鳳天平時代の研究』(2004、笠間書院)、『飛鳥奈良時代史の研究』(2021、花鳥社)、『古代の神々と王権』『天平の木簡と文化』(ともに1994、笠間書院)、『天平の政治と争乱』(1995、笠間書院)、『古代の王朝と人物』(1997、笠間書院)、『古代史の異説と懐疑』(1999、笠間書院)、『古代の豪族と社会』(2005、笠間書院)、『万葉集とその時代』(2009、笠間書院)、『古代史の謎を攻略する 古代・飛鳥時代篇/奈良時代篇』(2009、笠間書院)、『古代の社会と人物』(2012、笠間書院)、『日本史の謎を攻略する』(2014、笠間書院)、『現代語訳魏志倭人伝』(2014、KADOKAWA)、『思い込みの日本史に挑む』(2015、笠間書院)、『古代史の思い込みに挑む』(2018、笠間書院)、『闘乱の日本古代史』(2019、花鳥社)、『古代政治史の死角』(2022、花鳥社)。

はじめに

日本古代史と中国正史―『魏志倭人伝』を中心に―

中国正史を読む
 凡例
『漢書』地理志
『魏書』烏丸鮮卑東夷伝倭人条
『後漢書』東夷列伝倭条
『晋書』四夷伝倭人条
『宋書』夷蛮伝倭国条
『南斉書』蛮東南夷伝倭国条
『梁書』諸夷伝倭条
『隋書』東夷伝倭国条
『北史』列伝倭条
『南史』夷貊伝下倭国条
『旧唐書』東夷伝倭国日本国条
『新唐書』東夷伝日本条

【参考資料】
『高句麗広開土王碑文』
『井真成墓誌銘』
『祢軍墓誌銘』
『玄宗 勅日本国王書』

倭人倭国伝関係資料・地図
おもな中国史書の書き下し・現代語訳
あとがき