闘乱の日本古代史 
つくられた偉人たち 
松尾光 著

2019年9月20日発行
定価:本体2,200円+税
四六判・上製・426頁
ISBN:978-4-909832-06-1
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視点を変えて、古代史の常識を問いなおす。

「乙巳の変」「白村江の戦い」「壬申の乱」など古代の争乱において、今まで常識とされてきた事象ははたして正しいのか。
蘇我入鹿、中大兄皇子、大海人皇子、藤原不比等、阿弖流為、桓武天皇、空海……偉人として評価されてきた古代びとは、当時の人々の目にはどう映り、時代のなかでどのように生きてきたのか。
古代社会の史実を丹念に踏まえることで、これまで見えてこなかった偉人たちの姿が浮かびあがる。


著者

松尾 光(まつお・ひかる)
1948年、東京生まれ。
学習院大学文学部史学科卒業後、学習院大学大学院人文科学研究科史学専攻博士課程満期退学。博士(史学)。
神奈川学園中学高等学校教諭・高岡市万葉歴史館主任研究員・姫路文学館学芸課長・奈良県万葉文化振興財団万葉古代学研究所副所長を歴任し、その間、鶴見大学文学部・中央大学文学部・早稲田大学商学部非常勤講師を兼務。現在、早稲田大学エクステンションセンター・NHK文化センター・朝日カルチャーセンター講師。

著書
単著に『白鳳天平時代の研究』(2004、笠間書院)『古代の神々と王権』『天平の木簡と文化』(1994、笠間書院)『天平の政治と争乱』(1995、笠間書院)『古代の王朝と人物』(1997、笠間書院)『古代史の異説と懐疑』(1999、笠間書院)『古代の豪族と社会』(2005、笠間書院)『万葉集とその時代』(2009、笠間書院)『古代史の謎を攻略する 古代・飛鳥時代篇/奈良時代篇』(2009、笠間書院)『古代の社会と人物』(2012、笠間書院)『日本史の謎を攻略する』(2014、笠間書院)『現代語訳魏志倭人伝』(2014、KADOKAWA)『思い込みの日本史に挑む』(2015、笠間書院)『古代史の思い込みに挑む』(2018、笠間書院)ほか。


目次

はじめに

第一章 古代東アジア世界の激動と争乱

卑弥呼のほのかなる面影─倭姫命
聖徳太子時代の課題
大化改新前後の国造とその周辺
『日本書紀』の乙巳の変を読む
蘇我入鹿と乙巳の変─ゆがめられた敗者像
白村江の戦い─中大兄皇子は敗北したのか
白村江の戦いと朝鮮三国
大友皇子とその後裔
天武天皇の天文・遁甲
古代争乱の軍事学
空前絶後の簒奪王・天武天皇─悪の歴史(一)

第二章 天平政界の再編と暗闘

悪魔の守護神・藤原不比等─悪の歴史(二)
天平という時代
気づかぬ聖帝・聖武天皇─悪の歴史(三)
女帝確立への階梯─中継ぎから自立へ
桓武天皇の即位事情とその政治構想
桓武天皇はなぜ祟りと信じたのか
蝦夷社会と阿弖流為
空海と高野山をめぐって

余章

知られざる年号

古代天皇系図  
あとがき