映しと移ろい
文化伝播の器と蝕変の実相  稲賀繁美編

2019年9月下旬発売予定
映しと移ろい 文化伝播の器と蝕変の実相
稲賀繁美編
定価:本体12,800円+税
A5判・上製・792頁
ISBN:978-4-909832-12-2

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既存の学問領域の垣根を乗り越えた先にあるものは何か。

43名の執筆陣が、多文化間の文化伝播における接触と変成の実相を、「うつし」「うつわ」「うつろい」のキーワードを頼りに学際的かつ多角的に分析。
従来の思考法の限界をあぶりだし、これまでの比較言語学、比較文化論にとどまらない、次世代の表象文化論、情報理論のモデル構築を目指す!

【本論文集は、大学共同利用機関・国際日本文化研究センターにおいて実施した共同研究会「多文化間交渉における〈あいだ〉の研究」の成果報告論文集である。英語表記は、Studies in “In-betweeness” in Cross-cultural Communication とし、二〇一六年四月より二〇一九年三月まで、三カ年計画として、共同研究委員会での承認を得て実施したものである。……同時に、平行して獲得した科学研究費補助金、基盤研究A「「うつわ」と「うつし」:情報化時代の複製技術・芸術の美的範疇刷新にむけて」(16H01919)の成果の一部を為すことを、付言する。】……「序文」より


【目次】
序文◆稲賀繁美
研究計画および経緯─本書への導入にかえて◆稲賀繁美

本論文集の基本語彙とその〈文理融通〉への前提的考察
「うつし」と「うつろい」を語るコトバ─「情報通信」から垣間見る◆新井菜穂子

第1部 《情報伝達》における恒常性と可変性
「天正遣欧使節」─スペイン史料からの再考◆滝澤修身 
見立てと写しのアイヌ戯画─メディアとしての〈夷酋列像〉◆白石恵理 
楊守敬の借用─知的「発見」には誰が署名するか◆多田伊織 
偽作と傑作との〈あいだ〉─一九二八と三一年の日華古典名画展開催の意義再考◆範麗雅
[コラム]文化伝播の経糸と緯糸─ 絣(かすり)織り文化の世界史における伝播経路◆江口久美

第2部 《枠組》と選択的透過性─「バケツ理論」から「ザル理論」へ
ベトナム漆画の誕生─技術と美術の弁証法◆二村淳子 
太鼓台が地域社会の意識を刷新する─「新居浜太鼓祭り」探訪◆倉田健太 
《間─日本の時空間》展─「こと」としての日本の美学◆寺本学 
「あいだ」から見る「もうひとつ、これから書かれる歴史」
   ─杉本博司の「歴史の歴史」とその周辺の論考◆近藤貴子 
[コラム]〈あいだ〉をとりもつ仕事─京都芸術センターの取り組みから◆山本麻友美
[コラム]書画と絵画のあいだ─富山の「竹久夢二画会」と美術ジャーナリスト◆九里文子

第3部 《インドラ網》─因果律から縁起へ
炎の試練:反植民地主義思想の往還
   ─A.K.クーマラスワーミと柳宗悦との〈あいだ〉を繋ぐもの◆稲賀繁美 
生と死の間─賢治の刹那滅とライプニッツのモナド的時間を思う◆金子務 
文学における境界(あいだ)と詩的狂気◆テレングト・アイトル 
仏教とキリスト教の〈あいだ〉の象徴─太平洋のマリア観音像を巡って◆君島彩子 
ヤノベ・ケンジ─変容する情報と移り行く形態と◆デンニッツァ・ガブラコヴァ 
[コラム]Porosite ポロジテ◆糸永・デルクール 光代

第4部 《輪廻転生》─時代錯誤から自己同一性の再定義へ
東洋人アメリカ発見説とその転生─日本の写しとしてのインカ帝国幻想◆橋本順光 
すべてはいまもそこに─オーストラリア先住民族美術と転生する祖霊のソングライン◆中村和恵 
両大戦間のエドゥアール・マネ─生誕百年記念展の転生とアナクロニズム◆藤原貞朗 
境界者の詩学と民族運動の〈あいだ〉
   ─サロジニ・ナイドゥの末弟ハリンドラナトを中心に◆堀まどか 
[コラム]メディア技術に潜む精神性(スピリチュアリティ)と輪廻転生◆大西宏志 

第5部 《接触界面》屈曲・吸着・発散
明治期日本における学知の接近・遭遇・発散
   ─外山正一における社会学の位置を事例として◆鈴木洋仁 
歴史学と「職場の歴史」との間─第二次大戦後復興期の事例から◆竹村民郎 
ウェイリー訳『源氏物語』という《接触界面》とジェンダー観の屈折
   ─ヴァージニア・ウルフとマルグリット・ユルスナールをめぐって◆村中由美子 
[コラム]東西文明の《接触界面》としてのキリスト教文学◆相原雅子 
[コラム]極東と南米の接触界面─移民船による動植物の〈うつし〉◆根川幸男 
[コラム]近代日本における鏡の普及と身体意識の変容
        ─大正期の洋間と「文明ノ程度」◆戸矢理衣奈 

第6部 《中動態》受動でも能動でもなく
イメージが見えてくるとき─存在と現象のあいだの移り行き◆三木順子 
「語りかける異質性」と能動・受動の二元論を越える契機
   ─アンガス・ウィルソンのみた英訳版『細雪』の最後の二行◆片岡真伊 
シュリー・オーロビンド・アーシュラム─アートと生活の間
   ─アントニン・レーモンドのインド─ポンディシェリのゴルコンデ宿舎の建築をめぐって◆ヘレナ・チャプコヴァー 
[コラム]宣教師の日本語文学─宣教と受容の両方通行◆郭南燕 
[コラム]「ウツワ」作為と無作為の間に陶芸創作の原点を探る◆近藤高弘 
[コラム]屍体と祖国─カテブ・ヤシンにおける集合性の詩学◆鵜戸 聡 
[コラム]宗教間対話の桎梏を越えて─〈中動態〉によって見えてきたもの◆髙橋勝幸

第7部 《主体の解体》と《相互性》
〈あいだ〉の都市、〈あいだ〉の芸術家
   ─イスタンブルのパリ人、レオン・パルヴィッレと仕事の周辺 ◆ジラルデッリ青木美由紀 
人間と教育のあいだ─映画「ブラックボード」を例に◆宮崎康子 
日活映画における「自己決定」をめぐるテーマの系譜学
   ─中平康・蔵原惟繕から神代辰巳への流れ◆千葉慶 
「動物保護管理法」による人・犬・猫の接触の変貌
   ─犬・猫の殺処分は如何にしてはじまったのか◆春藤献一 
[コラム]洞窟の身体と自己変容─人はなぜ地中の「穴」へと惹かれるのか◆今泉宜子
[コラム]「アニミズム的エートス」と「近代化」の狭間に立たされた日本人(アニミズムは「ダークマター」)◆上野景文 
[コラム]ダウンロード違法化拡大◆山田奨治 

研究会の概要─あとがきにかえて・「書式と書誌についての追記」◆稲賀繁美 
 研究会実施日程一覧
 人名索引
 執筆者紹介
 欧文要旨


【編者紹介】
稲賀繁美 Inaga, Shigemi
1957年生まれ、国際日本文化研究センター・総合研究大学院大学教授。
最近の主要な著書に『接触造形論』(名古屋大学出版会、2016年)、『絵画の臨界』(名古屋大学出版会、2013年)、編著に『海賊史観からみた世界の再構築』(思文閣出版、2017年)ほか。

【執筆者紹介】
新井菜穂子 
Arai, Nahoko
1961年生まれ、北京工業大学外国専家。
主要論文:「『尾蠅欧行漫録』に見える「電発」について」『国語語彙史の研究』第38輯、(和泉書院、2019年)、「デジタル時代の複製」『海賊史観からみた世界史の再構築』、稲賀繁美編、(思文閣出版、2017年)、「日本人の空気観 ─電気・空気・雰囲気という漢語をめぐって─」『「心身/身心」と環境の哲学』、伊東貴之編、(汲古書院、2016年)、「『妙貞問答』の書誌について」『妙貞問答を読む』、末木文美士編、(法蔵館、2014年)ほか。

滝澤修身 Takizawa, Osami
長崎純心大学教授、前国際日本文化研究センター客員教授。
La Historia de los Jesuitas en Japón (Siglos XVI-XVII), Universidad de Alcalá, 2010; Los Jesuitas en el Japón de los Samuráis (Siglos XVI-XVII), Digital Reason, 2018.

白石恵理 Shiraishi, Eri
国際日本文化研究センター助教。
主要論文:郭南燕編著『ド・ロ版画の旅:ヨーロッパから上海~長崎への多文化的融合』(創樹社美術出版、2019年:分担執筆)、「蠣崎波響の絵画資料─画稿にみる同時代画人との交流─」『鹿島美術研究』(年報第20号別冊、2003年)、「蠣崎波響画業考─円山四条派の受容をめぐって─」『北海道大学大学院文学研究科研究論集』(創刊号、2001年)ほか。

多田伊織 Tada, Iori
1960年生まれ、大阪府立大学客員研究員。
最近の主要な著書:犬飼隆編『古代の文字文化』(古代文学と隣接諸学シリーズNo4 竹林舎、2017年:分担執筆)、稲賀繁美編『海賊史観からみた世界の再構築』(思文閣出版、2017年:分担執筆)、倉本一宏・小峯和明・古橋信孝編『説話の形成と周縁 古代篇』(臨川書店、2019年:分担執筆)ほか。

範麗雅  Fan, Liya
1962年生まれ、国立台南芸術大学文博学院台湾芸術アーカイブセンター専案研究員。
最近の主要な著書に『中国芸術というユートピア』(名古屋大学出版会、2018年)、『東洋意識 夢幻と現実のあいだ一八八七-一九五七』(ミネルヴァ書房、2012年:分担執筆)、論文「偽作和傑作之:重思一九二八年和三一年中日古典名画展覧会的意義」《美術研究》(双月刊、第1期、北京・中央美術学院出版、2020年2月出版予定)ほか。

江口久美 Eguchi, Kumi
1983年生まれ、九州大学持続可能な社会のための決断科学センター助教。
最近の主要な著書に『パリの歴史的建造物保全』(中央公論美術出版、2015年)、『海賊史観からみた世界の再構築』(思文閣出版、2017年:分担執筆)、Vocabulaire de la spatialité japonaise(日本の生活空間)(CNRS Édition、2014年:分担執筆)ほか。

二村淳子 Nimura, Junko
1970年生まれ、鹿児島大学講師。国際日本文化研究センター客員准教授。
主な著書に『クスクスの謎』(平凡社、2012年)、『上海フレンチ』(平凡社、2005年)ほか。近書に『SANYU モンパルナスの中国人画家』(亜紀書房、2018年)。

倉田健太 Kurata, Kenta
1985年生まれ、総合研究大学院大学文化科学研究科国際日本研究専攻博士後期課程。
主要論文「日本における祭り研究の整理を通した現代の神社祭礼の考察─香川県綾歌郡宇多津町の事例」『香川大学経済論叢』(89巻1号、2016年)、「香川県西讃地域での山車祭礼について─豊浜八幡神社秋季例祭の事例」『香川地理学会会報』(37号、2017年)、「船霊信仰における船玉神社の役割と祭祀─香川県沿岸地域を事例に」 関泰子共著、『四国学院大学論集』(154号、2018年)ほか。

寺本学 Teramoto, Manabu
1989年生まれ、パリ第一大学修士課程終了、広島平和記念資料館学芸課職員。

近藤貴子 Kondō, Takako
1968年生まれ、オランダ、ライデン大学人文学部大学院博士課程在籍。
Six Considerations regarding Exhibitions(展覧会図録)INTERSCAPE(共著:Sandberg Institute, 2004年)、「世界美術史を背景とする『日本現代美術』の在処─日英二言語領域の美術批評の比較研究」、『鹿島美術研究』、年報第33号別冊(鹿島美術財団、2016年)、「前衛としての生き残り─工藤哲巳の海賊的考察に向けて」稲賀繁美編『海賊史観からみた世界の再構築』(思文閣出版、2017年:分担執筆)ほか。

山本麻友美 Yamamoto, Mayumi
1972年生まれ、京都芸術センター チーフ・プログラム・ディレクター。
最近の主な担当事業に『東アジア文化都市2017京都 アジア回廊現代美術展』(元離宮二条城、京都芸術センター、2017年)ほか。

九里文子 Kunori, Ayako
1955年生まれ、元総合研究大学院大学文化科学研究科国際日本研究専攻博士後期課程 日文研共同研究員。
主な業績 「富山県小川温泉『竹久夢二画会』─画会から作品展覧会へ」『夢二からのメッセージ』(朝日町立ふるさと美術館、2014年)、「富山の竹久夢二画会─新たな文化システムの創造」『富山史壇』(179号、2016年)ほか。

金子務 Kaneko, Tsutomu
1933年生まれ、大阪府立大学名誉教授。
『日本の文化と思想への衝撃 (アインシュタイン・ショック)』(河出書房新社 1991年)、『アインシュタイン・ショックⅠ、Ⅱ』(岩波現代文庫 2005年)、『オルデンバーグ─十七世紀科学・情報革命の演出者』(中公叢書 2005年)、編著『エネルギーを考える─学の融合と拡散』(作品社 2013年)、監修『科学と宗教 対立と融和のゆくえ』(中央公論新社 2018年)ほか。

テレングト・アイトル Telengut Aitor
1956年生まれ、北海学園大学教授。
最近の主要な著書に『詩的狂気の想像力と海の系譜』(現代出版、2016年)、『海賊史観からみた世界の再構築』(共著思文閣出版、2017年:分担執筆)ほか。

君島彩子 Kimishima, Ayako
1980年生まれ、駒澤大学仏教経済研究所研究員。
主要論文「祈りから継承へ、平和モニュメントの役割の変容─広島平和記念公園、旧中島本町のモニュメントをめぐって─」『次世代人文社会研究』(13号、2017年)、「平和モニュメントと観音像─長崎市平和公園内の彫像における信仰と形象─」『宗教と社会』(24号、2018年)、「現代のマリア観音と戦争死者慰霊」『中外日報』(2019年5月29日付、第15回涙骨賞)ほか。

デンニッツァ・ガブラコヴァ Dennitza Gabrakova
ウエリントン・ヴィクトリア大学(ニュージーランド)シニアー・レクチャラー。
著書に『雑草の夢:近代日本における「故郷」と「希望」』(世織書房、2012年)及びThe Unnamable Archipelago: Wounds of the Postcolonial in Postwar Japanese Literature and Thought (Brill, 2018年).

糸永・デルクール光代 Mitsuyo Itonaga-Delcourt
1957年生まれ、ESCP Europeビジネススクール講師、翻訳者。
共同執筆に《Ikea au Japon, le retour》, Management Interculturel(Vuibert, 2017), “The taste of industrialised societies for traditional products: socio-cultural and economic paradoxes”, The Paradoxes of Globalisation (Palgrave Macmillan, 2010)ほか。

橋本順光 Hashimoto, Yorimitsu
1970年生まれ、大阪大学文学研究科教授。
分担執筆した著書および編著に『日本文学の翻訳と流通』(勉誠出版、2018年)、『欧州航路の文化誌』(青弓社、2017年)、『万国風刺漫画大全 戦争の世紀の幕明け』全4巻(エディションシナプス、2017年)、『怪異を魅せる』(青弓社、2016年)ほか。

中村和恵 Nakamura, Kazue
1966年生まれ、明治大学法学部・同大学院教養デザイン研究科教授。
著書に『日本語に生まれて』(岩波書店、2013年)ほか、編著に『世界中のアフリカへ行こう』(岩波書店、2009年)ほか、訳書にアール・ラヴレイス『ドラゴンは踊れない』(みすず書房、2009年)ほか。

藤原貞朗 Fujihara, Sadao
1967年生まれ、茨城大学教授。
主要著書に『オリエンタリストの憂鬱』(めこん、2008年)、『山下清と昭和の美術』(共著、名古屋大学出版会、2014年)、編著に『岡倉天心 五浦から世界へ』(思文閣出版、2018年)、翻訳にタルディ著『塹壕の戦争』(共和国、2016年)など。

堀まどか Hori, Madoka
1974年生まれ、大阪市立大学大学院准教授。
主要な著書に『「二重国籍」詩人 野口米次郎』(名古屋大学出版会、2012年)、『バイリンガルな日本語文学─多言語多文化のあいだ』(三元社、2013年:分担執筆)、『近代日本とフランス象徴主義』(水声社、2016年:分担執筆)ほか。

大西宏志 Ōnishi, Hiroshi
1965年生まれ、京都造形芸術大学教授。
最近の主な共著書に『海賊史観からみた世界の再構築』(思文閣出版、2017年:分担執筆)ほか、最近の主な作品に短編アニメーション『旅メーション「死生学」』(2018年)。

鈴木洋仁 Suzuki, Hirohito
1980年生まれ、社会学者、東洋大学研究助手。
最近の主な著書に『「平成」論』(青弓社、2014年)『「元号」と戦後日本』(青土社、2017年)『「ことば」の平成論 天皇、広告、ITをめぐる私社会学』(光文社、2019年)共著に『映像文化の社会学』(有斐閣、2016年)ほか。

竹村民郎 Takemura, Tamio
1929年生まれ、元大阪産業大学経済学部教授。
著書に『独占と兵器生産─リベラリズムの経済構造』(勁草書房、1971年)、『大正文化』(講談社現代新書、1980年)、『廃娼運動─廓の女性はどう解放されたのか』(中央公論社、1982年)、『関西モダニズム再考』(編著、思文閣、2008年)、『竹村民郎著作集』全5巻 (三元社、2011─2015年)。

村中由美子 Muranaka, Yumiko
1982年生まれ、白百合女子大学専任講師。
最近の主要な論文に《L’Écriture baroque de Marguerite Yourcenar : Une analyse du thème de l’inversion dans Feux (1936)》『フランス語フランス文学研究』(第50号、東京大学フランス語フランス文学研究会、2018年)、篠田勝英・海老根龍介・辻川慶子編『引用の文学史─フランス中世から二〇世紀文学におけるリライトの歴史』(水声社、2019年:分担執筆)訳書としてパスカル・キニャール『深淵』(水声社、2020年出版予定)を準備中。

相原雅子 Aihara, Masako
1978年生まれ、白百合女子大学兼任講師。
主な論文に「主知派詩人の愛を追い求めた人生 トマス・スターンズ・エリオット」『晩年にみる英米作家の生き方─モーム、ミラー、アップダイクほか15人の歩んだ道』(港の人、2014年)、「T・S・エリオットの『大聖堂の殺人』におけるトマス・ベケットの殉教を巡って」『ジョンソン博士に乾杯 英米文学談義』(音羽書房鶴見書店、2016年)、「キリスト教2000年の歴史を振り返る」『シルフェ〈本の虫〉が語る楽しい英語の世界』(金星堂、2018年)、「T. S.エリオット『一族再会』における舞台道具の役割─「カーテン」と「窓」をめぐって」『シルフェ第54号』(金星堂、2015年)ほか。

根川幸男 Negawa, Sachio
1963年生まれ、国際日本文化研究センター機関研究員。
主要な著書:『ブラジル日系移民の教育史』(みすず書房、2016年)、共編著:『越境と連動の日系移民教育史─複数文化体験の視座』(ミネルヴァ書房、2016年)、Cinqüentenário da Presença Nipo-Brasileira em Brasília.(FEANBRA, 2008).

戸矢理衣奈 Toya, Riina
1973年生まれ、東京大学生産技術研究所特任准教授。
主な著書に『銀座と資生堂:日本を「モダーン」にした会社』(新潮選書、2012年)、『エルメス』(新潮新書、2004年)、『下着の誕生:ヴィクトリア朝の社会史』(講談社選書メチエ、2000年)ほか。

三木順子 Miki, Junko
1966年生まれ、京都工芸繊維大学准教授。
単著に『形象という経験』(勁草書房、2002年)編著に『芸術展示の現象学』(共編、太田喬夫・三木順子編、晃洋書房、2007年)分担執筆に「地図とタブロー:都市を描く二つのメディアとその交差」『描かれた都市と建築』(並木誠士編、昭和堂、2017年)ほか。

片岡真伊 Kataoka, Mai
1987年生まれ、総合研究大学院大学文化科学研究科国際日本研究専攻博士後期課程在学中。
最近の主要な論文に「マンガ翻訳の海賊たち スキャンレーションにおける航海術をめぐって」『海賊史観からみた世界史の再構築』(思文閣出版,2017年:分担執筆)、“Emending a Translation into ‘Scrupulous’ Translation: A Comparison of Edward G. Seidensticker’s Two English Renditions of “The Izu Dancer”『文化科学研究』(第12号,2016年)ほか。

ヘレナ・チャプコヴァー Helena Čapková
1981年生まれ、ロンドン芸術大学TRAIN研究センター修了。博士(芸術史)立命館大学グローバル教養学部准教授。
“Transnational networkers─Iwao and Michiko Yamawaki and the formation of Japanese Modernist Design” Oxford Journal of Design History (2014),“ʻBelieve in socialism…’, Architect Bedřich Feuerstein and His Perspective on Modern Japan and Architecture” Design and Society in Modern Japan (Vol 28, 2016),「アントニン・レーモンドとル・コルビュジエ、建築における海賊行為─形式ではなく精神性が与えた影響についての考察」稲賀繁美編『海賊史観からみた世界史の再構築交易と情報流通の現在を問い直す』(思文閣出版, 2017),“From Decorative Arts to Impressive Local Constructions and Materials─On the New Japonisme for the Czechoslovak Republic (1918-1938)”Studies in Japonisme/『ジャポニスム研究』 (2018).

郭南燕 Guo, Nanyan
1962年生まれ、日本語文学者。
最近の主要な著書にRefining Nature in Modern Japanese Literature (Lexington, 2014)、『志賀直哉で「世界文学」を読み解く』(作品社、2016年)、『ザビエルの夢を紡ぐ:近代宣教師たちの日本語文学』(平凡社、2018年)、編著に『キリシタンが拓いた日本語文学:多言語多文化交流の淵源』(明石書店、2017年)ほか。

近藤高弘 Kondō, Takahiro
1958年生まれ、陶芸・美術作家。
最近の主な展覧会に、2017年個展「手の思想」何必館・京都現代美術館(京都)、2016年個展「生水─うつろいゆくウツワ─」瀬戸内市立美術館(岡山)、主なパブリックコレクションが、メトロポリタン美術館(ニューヨーク)、スコットランド国立美術館(エディンバラ)他に所蔵。

鵜戸聡 Udo, Satoshi
1981年生まれ、鹿児島大学法文学部准教授。
最近の主な著作に「小さな文学にとって〈世界文学〉は必要か?:あるいはチベットの現代小説を翻訳で読むことについて」 (特集 世界文学の語り方)『文学』 17(5)(岩波書店、2016年)、訳書にカメル・ダーウド『もうひとつの「異邦人」』(水声社、2019年)。

髙橋勝幸 Takahashi, Katsuyuki
1945年生まれ、元南山宗教文化研究所非常勤研究員。
最近の主な論文に「中村元著『東洋人の思惟方法』から見えてくるもの」『比較思想研究』2017年、「中動態の文法から見えてくるもの—十字架の聖ヨハネの「詩作」から—」『アジア・キリスト教多元性研究会』電子ジャーナル第15号(京都大学 2017年)、「21世紀に開かれた邂逅の道~キリシタン時代の適応主義の先駆性~」同誌(第16号、2018年)ほか。

ジラルデッリ青木美由紀 Miyuki Aoki Girardelli
1970年生まれ、美術史家、東京大学生産技術研究所海外協力研究員。
著書に『明治の建築家 伊東忠太 オスマン帝国をゆく』(ウェッジ、2015年)、編著に『オスマンの宮殿に吹く日本の風』(トルコ国立宮殿局、2016年)、The Crescent and the Sun: Three Japanese in Istanbul: Yamada Torajirō, Itō Chuta, Ōtani Kōzui, (Istanbul Research Institute, 2010)

宮崎康子 Miyazaki, Yasuko
1969年生まれ、広島修道大学准教授。
近著に『マンガ・アニメで論文・レポートを書く─「好き」を学問にする方法』(ミネルヴァ書房、2017年:分担執筆)、『環境教育学─社会的公正と存在の豊かさを求めて』(法律文化社、2012年:分担執筆)ほか。

千葉慶 Chiba, Kei
1976年生まれ、千葉大学・明治大学・武蔵野美術大学ほか非常勤講師。
最近の主な著書に、『アマテラスと天皇』(吉川弘文館、2011年)、編著に『日活1971─1988』(ワイズ出版、2017年)ほか。

春藤献一 Shuntô, Kenichi
1989年生まれ、総合研究大学院大学文化科学研究科国際日本研究専攻博士後期課程。
主要業績に「占領下における社団法人日本動物愛護協会の成立」『日本研究』(第57集、2018年)、「京都における人と野良猫の関係史」『海賊史観から見た世界史の再構築』(思文閣出版、2017年)ほか。

今泉宜子 Imaizumi, Yoshiko
1970年生まれ、明治神宮国際神道文化研究所主任研究員。
主書に『明治神宮 「伝統」を創った大プロジェクト』(新潮社、2013年)、Sacred Space in the Modern City : The Fractured Pasts of Meiji Shrine, 1912-1958(Brill, 2013)共著に『明治神宮以前・以後 近代神社をめぐる環境形成の構造転換』(鹿島出版会、2015年)、『天皇のダイニングホール 知られざる明治天皇の宮廷外交』(思文閣出版、2017年)ほか。

上野景文 Ueno, Kagefumi
1948年生まれ、文明論考家、元駐バチカン大使。
主な著作『現代日本文明論(神を呑み込んだカミガミの物語)』(第三企画、2006年)、『バチカンの聖と俗(日本大使の一四〇〇日)』(かまくら春秋社、2011年)、論考「小さなカミ、大きな神」『神園』(第9号、2013年)ほか。

山田奨治 Yamada, Shōji
1963年生まれ、国際日本文化研究センター教授・総合研究大学院大学教授。
近年の主な著書に、『東京ブギウギと鈴木大拙』(人文書院、2015年)、『日本の著作権はなぜもっと厳しくなるのか』(人文書院、2016年)、編著に『マンガ・アニメで論文・レポートを書く─「好き」を学問にする方法─』(ミネルヴァ書房、2017年)、共編著に『大衆文化とナショナリズム』(朴順愛・谷川建司との共編、森話社、2016年)ほか。