新資料による
一茶・白雄とその門流の研究
矢羽勝幸 著
2022年12月25日発行
定価 15,400円(10%税込)
A5判・上製 貼函入・544頁
ISBN:978-4-909832-66-5
小林一茶と加舎白雄を中心に近世俳諧研究を続けてきた著者が、さらなる未知の資料を博捜。
資料群を虚心にみつめるところから導き出されるものとは何か。
単行本未収録論考より34篇を精選。新出資料多数!
矢羽 勝幸(やば かつゆき)
昭和20年(1945)3月、長野県東御市西海野に出生、國學院大學第一文學部卒業。長野県立高等学校(教諭)、国立長野工業高等専門学校(助教授)、上田女子短期大学(教授)を経て二松學舍大学文学部教授。現在同大学客員教授。元國學院大學文学部・立教大学文学部・群馬県立女子大学の各兼任講師。
地方俳諧史に関心があり、新潟県史・本庄市史・上田市誌・上野市史芭蕉編等を執筆。昭和53年『一茶全集』(丸山一彦等と共編)により文部大臣賞・毎日出版文化賞、平成25年『鴛鴦俳人 恒丸と素月』(二村博と共著)により文部科学大臣賞、平成25年長野県上田市より文化功労表彰、平成30年信毎賞をそれぞれ受く。
俳句の実作は石原八束に指導を受け、八束主宰「秋」同人。
第Ⅰ部 一茶
1 時代を超えた一茶
2 俳人二六庵竹阿伝追補
3 今日庵元夢の伝記資料
4 菊明坊一茶書写の歌論書
5 新出・一茶『日々草』の別本
6 一茶と二六庵
7 一茶「是がまあつひの栖か雪五尺」の初案
8 一茶新考
9 一茶と萩原詠帰 ─詠帰『連句九日草』にふれて─
10 伝一茶「江戸のやつらが何知て」考
11 新出・一茶文化二年草稿 ─一茶と野松─
12 行脚俳人乙因の死と成美・一茶
13 一茶関係俳諧摺物・十七回忌追善集
14 一茶を再評価した三森幹雄
15 井原亭編『一茶句集』─一茶研究史における一業績─
16 一茶に近代の光を当てた書『俳人一茶』
17 新出・長野県中野市大俣神社俳額の一茶
18 一茶撰善光寺奉額句合について
19 群馬県吾妻町の一茶撰俳額
20 新出・一茶撰長野県下高井郡山ノ内町横倉諏訪八幡社の俳額
21 新出・文政十年一茶撰長野市石渡八幡神社俳額
第Ⅱ部 白雄とその門人
22 加舎白雄新出作品集
23 白雄作品と先行作
24 加舎白雄主催「春秋庵月並句合」について
─天明五・六年分を中心に─
25 加舎白雄関係作品集『幸将誹諧哥仙集』
26 俳人白雄の墓碑代金
27 加舎白雄著『春秋庵夜話』『名家録』の成立時について
─新出・榎本星布宛て白雄書簡─
28 俳人倉田葛三年譜(一)─春秋庵・鴫立庵時代を中心として─
29 俳人倉田葛三年譜(二)─虎杖庵時代以後を中心として─
30 俳人小河原雨塘研究(一)
31 俳人小河原雨塘研究(二)
32 俳人春秋庵其堂
33 夏爐庵兀雨研究
34 榎本星布新出作品集
贅言
著作目録
人名索引