軍記物語講座 第一巻
武者の世が始まる
松尾葦江 編
2020年1月30日発行
定価:7,700円(10%税込)
A5判・上製・308頁
ISBN:978-4-909832-21-4
文化は貴族の独占物ではなくなった——武者の世の輝きと危うさを見渡す。
文学のみならず、歴史・芸術・言語等の周辺分野からのアプローチも交えた、最新の研究成果を提示。この20年のうちに大きく変化してきた軍記物語研究の現在と、今後を見据えた文学本来の課題を照らしだす。
シリーズ一覧
第一巻 武者の世が始まる
第二巻 無常の鐘声—平家物語
第三巻 平和の世は来るか—太平記
第四巻 乱世を語りつぐ
●全4巻、完結
松尾 葦江(まつお あしえ)*編者
1943(昭和18)年神奈川県生まれ。博士(文学)。
専門は日本中世文学、特に軍記物語。
主な著書:『平家物語論究』(明治書院、1985年)、『軍記物語論究』(若草書房、1996年)、『軍記物語原論』(笠間書院、2008年)、『文化現象としての源平盛衰記』(編著、笠間書院、2015年)、『ともに読む古典 中世文学編』(編著、笠間書院、2017年)など。
志立 正知(しだち まさとも) 秋田大学理事・副学長
著書・論文:『『平家物語』語り本の方法と位相』(汲古書院、2004 年)、『〈歴史〉を創った秋田藩―モノガタリが生まれるメカニズム―』(三弥井書店、2009 年)、「近世地誌にみる〈いくさ〉の記憶」(『文学』第16 巻第2 号、岩波書店、2015 年3 月)など。
佐倉 由泰(さくら よしやす) 東北大学教授
著書・論文:『軍記物語の機構』(汲古書院、2011 年)、「軍記物語の表現史を構想するために―真名表記テキストに着目して―」(『文学』第16 巻第2 号、岩波書店、2015 年3 月)、「中世の列叙―世界を表象する知の祝祭―」(『文学・語学』第222 号、2018 年5 月)など。
蔦尾 和宏(つたお かずひろ) 専修大学教授
著書・論文:『院政期説話文学研究』(若草書房、2015 年)、「称徳天皇と道鏡―『古事談』巻一巻頭話考―」(倉本一宏編『説話研究を拓く』思文閣出版、2019 年)、「『今鏡』の成立―「すべらぎの下・二葉の松」考―」(『国語国文』76 巻3 号、2007 年)など。
野中 哲照(のなか てっしょう) 國學院大學教授
著書・論文:『後三年記の成立』(汲古書院、2015 年)、『保元物語の成立』(汲古書院、2016 年)、『陸奥話記の成立』(汲古書院、2017 年)など。
原水 民樹(はらみず たみき) 徳島大学名誉教授
著書・論文:『『保元物語』系統・伝本考』(和泉書院、2016 年)、「『台記』注釈 久寿二年」(徳島大学総合科学部『言語文化研究』10 ~ 13 巻、2003 年2 月~ 2005 年12 月)、「『保元物語』の生成と変容の場」(『日本文学』58 巻7 号、2009 年7 月)など。
早川 厚一(はやかわ こういち) 名古屋学院大学名誉教授
著書・論文:『平家物語を読む』(和泉書院、2000 年)、『四部合戦状本平家物語全釈』(共著、和泉書院、2000 年~)、「『保元物語』の諸問題」(名古屋学院大学論集(人文・自然科学篇)41 巻2 号、2005 年1 月)など。
阿部 亮太(あべ りょうた) 実践女子大学・法政大学非常勤講師
著書・論文:「古活字本『保元物語』編者考―『壒囊鈔』を用いた評論群を中心に―」(『文学・語学』207 号、2013 年11 月)、「認識としての「保元・平治」―物語は院政期の動乱をいかに捉え直すか―」(『國語と國文學』94 巻4 号、2017 年4 月)、「崇徳関連話群の再検討―延慶本『平家物語』の編集意図―」(大橋直義氏編『根来寺と延慶本『平家物語』 紀州地域の寺院空間と書物・言説』勉誠出版、2017 年)など。
清水 由美子(しみず ゆみこ) 清泉女子大学・中央大学・成蹊大学・白百合女子大学等非常勤講師
著書・論文:『平家物語を繙く』(若草書房、2019 年)、「四類本『保元物語』の時代認識―冒頭のことば「中比」をめぐって」(『成城国文学』32、2016 年3 月)、「『保元物語』の流動―平基盛の造型をめぐって」(『中央大学文学部紀要(言語・文学・文化)』119、2017 年3 月)など。
小番 達(こつがい とおる) 名桜大学教授
著書・論文:『平治物語 全訳注』(共著、講談社、2019 年)、「延慶本平家物語における広嗣・玄昉関連記事の形成過程の一端―『松浦縁記逸文』をめぐって―」(『國學院雑誌』114巻11号、2013 年11 月)、「源為朝渡琉伝承の始発―『保元物語』から『幻雲文集』へ―」(『絵解きと伝承そして文学―林雅彦教授古稀・退職記念論文集―』方丈堂出版、2016 年)など。
谷口 耕一(たにぐち こういち) 元三重県立桑名西高等学校教諭
著書・論文:『校訂延慶本平家物語 三』(汲古書院、2001 年)、『平治物語全訳注』(共著、講談社、2019 年)、「延慶本平家物語における維盛粉河詣をめぐる諸問題―湯浅権守宗重とその周辺(三)―」(『続々・『平家物語』の成立』、千葉大学大学院社会文化科学研究科、2003 年)など。
滝澤 みか(たきざわ みか) 日本学術振興会特別研究員PD
著書・論文:『流布本 保元物語 平治物語』(共著、武蔵野書院、2019 年)、「流布本『保元物語』『平治物語』の人物造型―為義・義朝像の拡大を通して―」(『国語国文』86 巻10 号、2017 年10 月)、「流布本『保元物語』『平治物語』による合戦場面の改変から見えるもの」(『日本文学研究ジャーナル』11 号、2019 年9 月)など。
佐々木 紀一(ささき きいち) 米沢女子短期大学教授
著書・論文:「出羽清原氏と海道平氏(上)・(下)」(『米沢国語国文』46・47、2017・2018 年)、「根井幸親覚書」(『山形県立米沢女子短期大学紀要』54 2018 年)、「藤原章綱略伝」(『山形県立米沢女子短期大学附属生活文化研究所報告』46、2019 年)など。
長村 祥知(ながむら よしとも) 京都府京都文化博物館学芸員
著書・論文:『中世公武関係と承久の乱』(吉川弘文館、2015 年)、『京都観音めぐり 洛陽三十三所の寺宝』(共編著、勉誠出版、2019 年)、「木曾義仲の上洛と『源平盛衰記』―近江国湖東路の進軍と反平家軍の連携―」(『軍記と語り物』48 号、2012 年)など。
大津 雄一(おおつ ゆういち) 早稲田大学教授
著書・論文:『軍記と王権のイデオロギー』(翰林書房、2005 年)、『『平家物語』の再誕創られた国民叙事詩』(NHK 出版、2013 年)、『平家物語大事典』(共編著、東京書籍、2010 年)など。
吉野 朋美(よしの ともみ) 中央大学教授
著書・論文:『後鳥羽院とその時代』(笠間書院・2015 年)、『西行全歌集』(共著、岩波文庫、2013 年)、「源俊頼の試み―堀河天皇歌壇における立場と詠歌のかかわりについて―」(『國語と國文學』96 巻12 号、2019 年12 月)など。
山本 岳史(やまもと たけし) 国立教育政策研究所学力調査専門職
著書・論文:「「國學院大學図書館所蔵奈良絵本『平家物語』考」(『國學院大學 校史・学術資産研究』5、2013 年3 月)、「『源平闘諍録』本文考―巻五「南都牒状事」を中心に」(『國學院雑誌』114巻11号、2013 年11 月)、「寛文五年版『源平盛衰記』と絵入無刊記整版『太平記』の挿絵―巻四十四「三種宝剣」と『太平記』「剣巻」の挿絵の転用をめぐって―」(松尾葦江編『文化現象としての源平盛衰記』笠間書院、2015 年)など。
まえがき●早川厚一
Ⅰ 東国の疾風 将門記・陸奥話記・後三年記
東国の武士たちと軍記●志立正知1(しだち まさとも) 秋田大学理事・副学長 著書・論文:『『平家物語』語り本の方法と位相』(汲古書院、2004 年)、『〈歴史〉を創った秋田藩―モノガタリが生まれるメカニズム―』(三弥井書店、2009 年)、「近世地誌にみる〈いくさ〉の記憶」(『文学』第16 巻第2 号、岩波書店、2015 年3 月)など。
一 歴史学における武士論の展開
二 河内源氏と東国―『陸奥話記』の虚構―
三 源義家と東国の武士たち
四 為義と義朝―東国武士の組織化―
五 「氏文」にみる武士の自己認識
六 問題の所在―歴史学と軍記研究―
『将門記』を拓く●佐倉由泰2(さくら よしやす) 東北大学教授 著書・論文:『軍記物語の機構』(汲古書院、2011 年)、「軍記物語の表現史を構想するために―真名表記テキストに着目して―」(『文学』第16 巻第2 号、岩波書店、2015 年3 月)、「中世の列叙―世界を表象する知の祝祭―」(『文学・語学』第222 号、2018 年5 月)など。
一 『将門記』と「吏の漢学」
二 『将門記』の記述の成立のしくみ
三 『将門記』における在地の表現
四 『将門記』における秩序の表現
五 おわりに
『陸奥話記』冒頭考―『今昔物語集』を視座として―●蔦尾和宏3(つたお かずひろ) 専修大学教授 著書・論文:『院政期説話文学研究』(若草書房、2015 年)、「称徳天皇と道鏡―『古事談』巻一巻頭話考―」(倉本一宏編『説話研究を拓く』思文閣出版、2019 年)、「『今鏡』の成立―「すべらぎの下・二葉の松」考―」(『国語国文』76 巻3 号、2007 年)など。
一 『陸奥話記』の諸本
二 『今昔物語集』の書承傾向
三 第二類本という存在
時代社会を映す鏡としての『後三年記』―王朝国家期の領土広域化現象―●野中哲照4(のなか てっしょう) 國學院大學教授 著書・論文:『後三年記の成立』(汲古書院、2015 年)、『保元物語の成立』(汲古書院、2016 年)、『陸奥話記の成立』(汲古書院、2017 年)など。
一 はじめに
二 領土広域化現象と〈真衡東遷〉
三 領土広域化現象と〈遠方婚〉
四 『将門記』から『陸奥話記』を経て『後三年記』へ
五 領土広域化現象の萌芽
六 おわりに
Ⅱ 王城の合戦 保元物語・平治物語
悪左府頼長の近習たち―『台記』の記述に主拠して―●原水民樹5(はらみず たみき) 徳島大学名誉教授 著書・論文:『『保元物語』系統・伝本考』(和泉書院、2016 年)、「『台記』注釈 久寿二年」(徳島大学総合科学部『言語文化研究』10 ~ 13 巻、2003 年2 月~ 2005 年12 月)、「『保元物語』の生成と変容の場」(『日本文学』58 巻7 号、2009 年7 月)など。
一 藤原成隆
二 源俊通・菅原登宣・藤原重綱
三 橘以長
半井本『保元物語』の山田小三郎是行譚を読む●早川厚一6(はやかわ こういち) 名古屋学院大学名誉教授 著書・論文:『平家物語を読む』(和泉書院、2000 年)、『四部合戦状本平家物語全釈』(共著、和泉書院、2000 年~)、「『保元物語』の諸問題」(名古屋学院大学論集(人文・自然科学篇)41 巻2 号、2005 年1 月)など。
一 半井本に見る、重複や類型あるいは同型描写の繰り返しについて
二 是行は、なぜ一人で為朝に挑みかかろうとしたのか
三 是行の内甲を狙った矢は、なぜ為朝の弓手の草摺に当たったと記されるのか
四 為朝はなぜ鞍の前輪と是行を射貫き、さらに尻輪で止まる矢を射たのか
五 おわりに
半井本『保元物語』源為朝関連話群と〈伝説〉の創出●阿部亮太7(あべ りょうた) 実践女子大学・法政大学非常勤講師 著書・論文:「古活字本『保元物語』編者考―『壒囊鈔』を用いた評論群を中心に―」(『文学・語学』207 号、2013 年11 月)、「認識としての「保元・平治」―物語は院政期の動乱をいかに捉え直すか―」(『國語と國文學』94 巻4 号、2017 年4 月)、「崇徳関連話群の再検討―延慶本『平家物語』の編集意図―」(大橋直義氏編『根来寺と延慶本『平家物語』 紀州地域の寺院空間と書物・言説』勉誠出版、2017 年)など。
一 はじめに
二 問題の所在
三 為朝最期の脚色
四 落首の創作
五 為朝の謀叛という虚構
六 他作品における為朝と頼朝
七 おわりに
『保元物語』の諸本とその展開・物語の洗練ということ―学習院大学図書館蔵九条家旧蔵本をめぐって―●清水由美子8(しみず ゆみこ) 清泉女子大学・中央大学・成蹊大学・白百合女子大学等非常勤講師 著書・論文:『平家物語を繙く』(若草書房、2019 年)、「四類本『保元物語』の時代認識―冒頭のことば「中比」をめぐって」(『成城国文学』32、2016 年3 月)、「『保元物語』の流動―平基盛の造型をめぐって」(『中央大学文学部紀要(言語・文学・文化)』119、2017 年3 月)など。
一 はじめに
二 学習院大学図書館蔵九条家旧蔵本について
三 分巻の形と冒頭の言葉をめぐって
四 九条家本の改作と思われる記事の検討
五 今後の課題
六 おわりに
『平治物語』一類本諸本の関係について―源家後日譚を中心に―●小番達9(こつがい とおる) 名桜大学教授 著書・論文:『平治物語 全訳注』(共著、講談社、2019 年)、「延慶本平家物語における広嗣・玄昉関連記事の形成過程の一端―『松浦縁記逸文』をめぐって―」(『國學院雑誌』114巻11号、2013 年11 月)、「源為朝渡琉伝承の始発―『保元物語』から『幻雲文集』へ―」(『絵解きと伝承そして文学―林雅彦教授古稀・退職記念論文集―』方丈堂出版、2016 年)など。
一 はじめに
二 本文比較(一)―[松]の後出性―
三 本文比較(二)―四本の関係性―
四 本文比較(三)―[資]の本文変化―
五 おわりに
四類本『平治物語』の生まれた時代―〝室町ことば〟と〝室町ごころ〟―●谷口耕一10(たにぐち こういち) 元三重県立桑名西高等学校教諭 著書・論文:『校訂延慶本平家物語 三』(汲古書院、2001 年)、『平治物語全訳注』(共著、講談社、2019 年)、「延慶本平家物語における維盛粉河詣をめぐる諸問題―湯浅権守宗重とその周辺(三)―」(『続々・『平家物語』の成立』、千葉大学大学院社会文化科学研究科、2003 年)など。
一 はじめに
二 四類本成立の時代―〝室町ことば〟をめぐって―
三 四類本の描き出した世界―お伽草子的世界への接近―
四 おわりに
『保元物語』『平治物語』における版本の挿絵の展開―流布本本文と絵の照合から―●滝澤みか11(たきざわ みか) 日本学術振興会特別研究員PD 著書・論文:『流布本 保元物語 平治物語』(共著、武蔵野書院、2019 年)、「流布本『保元物語』『平治物語』の人物造型―為義・義朝像の拡大を通して―」(『国語国文』86 巻10 号、2017 年10 月)、「流布本『保元物語』『平治物語』による合戦場面の改変から見えるもの」(『日本文学研究ジャーナル』11 号、2019 年9 月)など。
一 はじめに
二 文字が示す世界と絵が見せる世界の違い
三 おわりに
消えた平家郎等●佐々木紀一12(ささき きいち) 米沢女子短期大学教授 著書・論文:「出羽清原氏と海道平氏(上)・(下)」(『米沢国語国文』46・47、2017・2018 年)、「根井幸親覚書」(『山形県立米沢女子短期大学紀要』54 2018 年)、「藤原章綱略伝」(『山形県立米沢女子短期大学附属生活文化研究所報告』46、2019 年)など。
一 はじめに
二 民部大夫為長
三 八幡美豆資綱
四 草香党
五 和田平太
六 おわりに
Ⅲ 王に勝る果報 承久記
承久の乱と歴史叙述●長村祥知13(ながむら よしとも) 京都府京都文化博物館学芸員 著書・論文:『中世公武関係と承久の乱』(吉川弘文館、2015 年)、『京都観音めぐり 洛陽三十三所の寺宝』(共編著、勉誠出版、2019 年)、「木曾義仲の上洛と『源平盛衰記』―近江国湖東路の進軍と反平家軍の連携―」(『軍記と語り物』48 号、2012 年)など。
一 はじめに
二 承久の乱の政治史的研究
三 僅少な同時代史料
四 『六代勝事記』
五 『承久記』諸本と近年の論点
六 おわりに
慈光寺本『承久記』の世界観―嘆きの不在―●大津雄一14(おおつ ゆういち) 早稲田大学教授 著書・論文:『軍記と王権のイデオロギー』(翰林書房、2005 年)、『『平家物語』の再誕創られた国民叙事詩』(NHK 出版、2013 年)、『平家物語大事典』(共編著、東京書籍、2010 年)など。
一 王の敗北
二 めでたいこと
三 四劫と三千仏
四 『愚管抄』
五 『水鏡』
六 軍記物語
七 歴史の物語り方
『遠島御歌合』における後鳥羽院と旧臣たち―出詠歌と歌合の意図をめぐって―●吉野朋美15(よしの ともみ) 中央大学教授 著書・論文:『後鳥羽院とその時代』(笠間書院・2015 年)、『西行全歌集』(共著、岩波文庫、2013 年)、「源俊頼の試み―堀河天皇歌壇における立場と詠歌のかかわりについて―」(『國語と國文學』96 巻12 号、2019 年12 月)など。
一 はじめに
二 出詠者の閲歴
三 出詠歌と後鳥羽院の判詞
四 初学とのかかわりから見る構成・判詞
五 おわりに
* * *
軍記物語年表(一)●山本岳史16(やまもと たけし) 国立教育政策研究所学力調査専門職 著書・論文:「「國學院大學図書館所蔵奈良絵本『平家物語』考」(『國學院大學 校史・学術資産研究』5、2013 年3 月)、「『源平闘諍録』本文考―巻五「南都牒状事」を中心に」(『國學院雑誌』114巻11号、2013 年11 月)、「寛文五年版『源平盛衰記』と絵入無刊記整版『太平記』の挿絵―巻四十四「三種宝剣」と『太平記』「剣巻」の挿絵の転用をめぐって―」(松尾葦江編『文化現象としての源平盛衰記』笠間書院、2015 年)など。
『保元物語』『平治物語』の代表的な諸本系統について●清水由美子/谷口耕一
あとがき●松尾葦江17(まつお あしえ) 1943(昭和18)年神奈川県生まれ。博士(文学)。 専門は日本中世文学、特に軍記物語。 主な著書:『平家物語論究』(明治書院、1985年)、『軍記物語論究』(若草書房、1996年)、『軍記物語原論』(笠間書院、2008年)、『文化現象としての源平盛衰記』(編著、笠間書院、2015年)、『ともに読む古典 中世文学編』(編著、笠間書院、2017年)など。 執筆者紹介
付録「しおり」
みちのくの歌—白河関までの距離感—●渡邉裕美子(Web連載「軍記物語講座」によせて(4)を再録)
頼政の恋歌一首—『頼政集』五〇七番歌の背景—●中村文(Web連載「軍記物語講座」によせて(6)を再録)
和漢混淆文をどう見るか●堀川貴司(Web連載「軍記物語講座」によせて(7)を再録)